3月8日(木)午後
ヴェローナ


       
 イタリア初日のミラノで思わぬことが次々と起こって少々疲れたが、昼食をとってバスでヴェローナに向かう頃には気持ちもおさまってきた。とにかく見知らぬ土地で自由行動する時は、事前に充分な下調べをしておくか或いは時間に余裕を持って行動することが肝心だ。
 バスはイタリアで一番広い平野であるロンバルディア平原の高速道路をヴェローナ目指して走って行く。しかし途中で事故渋滞のためノロノロ運転となり、ヴェローナに着くのが大幅に遅れてしまう事態となった。   
   
【ツアーのバス内】
 高速道路でヴェローナに向かうが、途中で事故渋滞のため予定が大幅に遅れ、到着は5時半頃になりそう。しかし添乗員さんは落ち着いたもので、ヴェローナは夕暮れ時が美しい街ですと云う。

【サービスエリアで一休み】
 5時前に高速道路のSAで休憩する。喉が渇いたのでミネラルウオターを買う。1.5リットル入りペットボトルが1.4ユーロだった。日本よりは高いが、イタリアではまあまあと云ったところかな。

【ヴェローナに到着】
 ヴェローナにはまだ明るい5時半頃に到着する。途中でガイドさんを乗せてサン・フェルモ・マッジョーレ教会の近くでバスを降りる。
 イタリアでは資格を持ったガイドがいないと観光案内できないことになっている。したがって日本語を話せないガイドだと、別にもう一人日本語が出来るガイドが必要になる。勿論日本語が出来るガイドが資格を持っていれば一人でよいわけだが・・・。

【古代の遺跡(その1)】
 ヴェローナは街全体が古代の遺跡の上にあるそうだ。遺跡を掘り返して保存していくと街全体の保存が必要となるので敢えて発掘はしないらしい。
 それでも所々に写真のような遺跡が顔を覗かせている。

 
【遺跡(その2)】
 門のような遺跡が現代の建物に組み込まれている。

カッペッロ通り
 遺跡を見たあと、カッペッロ通りをジュリエッタの家に向かう。
カッペッロ通りは両側に店が並んでいてなかなか賑やかだ。

ジュリエッタの家
 周知のとおり「ロミオとジュリエット」はシェークスピアの四大悲劇の一つとして有名です。物語はフィクションですが、そのもとを糺せば13世紀末のイタリアを荒廃させた皇帝派と教皇派の争いを嘆くダンテの「神曲」煉獄編の第6歌にあるそうです。

ジュリエッタの家の中庭
 中庭は多くの観光客で賑わっていました。そばにはおみやげ屋さんもあります。

【ジュリエッタの像】
 右の胸に触れると幸せが来ると云われています。外国の皆さんもすることは同じです。

ジュリエッタの家のベランダ
 二人はここで愛を語ったのですね。

エルベ広場
 ジュリエッタの家を出てさらにカッペッロ通りを行くとエルベ広場に出る。
エルベとは野菜のことで、古代ローマ時代からこの地には公共広場があったらしい。

いまでも写真のようにメルカートが開かれており、屋台で土産物などが売られていた。
屋台の向こう側に見える家には壁一面にフレスコ画が描かれている。

フレスコ画(1)
 向かって左端の絵です。古そうですが何とか見ることが出来ます。
一人の女性を大勢の子どもが取り囲んでいます。神話か伝説を題材にしているのでしょうか。

フレスコ画(2)
 左から2番目のフレスコ画。少しわかりにくいが、何だか二人が争っているような感じです。ひょっとしてカインとアベルかな?

【フレスコ画(3)】
 こちらはすぐ上に屋根があるためか、少し色が鮮やかです。しかし絵の意味は分かりません。

【マッフェイ宮殿】
 広場の奥にはマッフェイ宮殿と呼ばれるバロック様式の建物がある。宮殿の手前にサン・マルコの円柱があるが、これはサン・マルコを守護聖人とするヴェネツィアの支配下にあった頃のもの。

【マドンナの噴水】
 噴水の上に立つのはヴェローナのマドンナで、ローマ時代の彫刻だそうだ。

【マッツィーニ通りを歩く】
 エルベ広場からマッツィーニ通りを歩いてアレーナのあるブラ広場へと行く。
マッツィーニ通りはこの街で一番賑やかなショッピングストリートで、
有名ブランドのブティックが並んでいる。

【アレーナ(1)】
 午後6時を回ってようやく夕闇があたりを包み込もうとしている頃、
ヴェローナの最終目的地のアレーナのあるブラ広場に着く。

【アレーナ(2)】
 1世紀末の建築物で収容人員は2万人あまり。ローマのコロッセオよりは小さいが、
ほぼ完全な状態で残っている。いまでも現役の劇場として使われており、
夏には野外オペラが上演されると云う。一度行ってみたいものだ。

【ブラ広場】
 黄昏時のブラ広場。添乗員さんの言うように、こういう景色も悪くはない。

【バルベリーニ宮】
 アレーナの奥にあるバルベリーニ宮と云う建物。

【ヴェローナの城壁】
 ヴェローナ市内の観光も終わって、城壁沿いにバスを目指して歩く。

【ソアベのホテル】
 バスはすっかり暗くなった道を走って、今夜の宿のあるソアベに向かう。ソアベは白ワインの産地で有名で、夕食時には冷えたワインを美味しく頂きました。
 部屋はあまり広くはなかったが昨日よりはましで、まあまあと云ったところでした。

【シャワー室と洗面所】
 ここのホテルもバスタブはなく、シャワーだけでした。

 

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