3月8日(木)午前
ミラノ


         
 イタリア初日の今日は、午前中はミラノ、そして昼からはヴェローナの観光です。ミラノにはちょうど20年前に行っており、その時は最後の晩餐を始めとして、ドゥオモやスフォルツェスコ城、スカラ座など主要なところは訪問したが、最後の晩餐は修復中のため完全なものは見ることが出来なかった。
 今回のツアーには最後の晩餐の鑑賞は含まれていなかったが、前回見た時は完全なものではなかったことやミラノへ行く限りはやはりこの絵を見ないことには始まらないと考えて事前に予約を取っておいた。したがって時間的にはドゥオモ以外の観光は無理かも知れなかった。 
          
【ミラノのホテルと観光バス】
 第1日目のホテルはミラノの北にあるマッジョーレ湖の近くにあった。どちらかというと保養地のようなところで、周りには何もないところだった。ただし、天気が良く、見晴らしの良いところだったら湖の彼方にアルプスの白い峰々が見えるはずだが・・・。

【ホテルの部屋】
 ホテルの部屋は床が冷たいタイル製で、暖房が効かなかったり、電球が切れていたりしていて今一つと云ったところだった。

【シャワー室】
 またお風呂はバスタブがなくシャワーだけだった。これはここだけではなく、ローマのホテル以外はみなこの形式だった。イタリアではごく普通のことかも知れない。

【トイレの様子】
 シャワー室の横には通常の便器(左)と、もう一つ全く用途が分からないもの(右)があった。添乗員さんの説明では日本で云うウォッシュレットらしいが、どのようにして使うのだろうか?

【ホテルからの眺め】
 天気は良さそうだが、湖が近いためか朝霧が出ていた。
 パンとコーヒーなどの飲み物だけの簡単な朝食を済ませてホテルを8時に出発する。ミラノまで行く途中でバスからマッジョーレ湖や白銀のアルプス連山が見えたが、残念ながら写真を撮るチャンスはなかった。

【ミラノ市内の様子】
 ミラノの近くまでは順調に来たが、市街地に近づくと渋滞が始まり、進むのが遅くなる。ミラノ市内は駐車場が少なく、写真のように至る所に車をとめている。あまりにもうまくとめてあり、出る時はどうするのだろうと心配するようなところもあった。

ドゥオモが見えてくる
 結局ホテルから2時間ほどかかって、ミラノのドゥオモの近くでバスを降りたのは10時を回っていた。街の中を歩くうちに目の前に巨大なドゥオモが見えてきた。

【ドゥオモ
 ドゥオーモには135本の尖塔があり、尖塔の天辺には一つ一つに聖人が立っている。そして一番高い位置には金のマリア像が輝いているのだ。

【ドゥオモ
全く圧倒的な大きさだった。これはドゥオモの後側だが、ガイドさんの説明では
ゴシック建築は後から見る方が良いと云っていた。本当かどうか分からないが、
このあと前に回ってみると修復中で全面板張りで覆われており、全体を見ることが出来なかった。

ミラノには20年前にも来ており、その時は正面から全体を見ることが出来たが、
前、後ともそれぞれ違った良さがあるように思われる。

【ドゥオモの内陣
 教会は1386年から500年をかけて完成した。イタリア最大のゴシック建築だそうだ。

【パイプオルガン
 手前は15世紀から16世紀に造られた扉付きのパイプオルガン、その後ろは20世紀に造られた新しいもの。

【ドゥオモのステンドグラス
 大部分が15世紀から16世紀のもの。文字が読めない人のために、
旧約聖書や新約聖書の逸話を題材にしている。

【ドゥオモ内の子午線
 天井にあけられた穴から入った光が正午にこの線の上に来る。線の両側には黄道十二宮の星座が描かれており、季節によって光が当たる星座が変わっていくそうだ。

【ドゥオモ前広場
 ドゥオモの前は大きな広場になっており、右手には有名なヴィットリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアがある。ドゥオモを鑑賞したあと我々3人はサンタ・マリア・デッレ・グラッツェ教会へ行ったためそこには行けなかった。

【サンタ・マリア・デッレ・グラッツェ教会
ミラノに来た以上は「最後の晩餐」を見ない訳にはいかないと云うことで、
ドォオモを見学した後ツアーと分かれてサンタ・マリア・デッレ・グラッツェ教会に向かう。
11時15分からの入場なのでその30分ほど前に広場からタクシーに乗ったが、
ミラノ市内の渋滞は酷く路面電車も走っていることもあって車はなかなか進まない。
とうとう途中でタクシーを捨ててマジェンタ通りを歩いて行きギリギリ間うことができた。

【教会前の広場
左手の白い建物が旧修道院食堂への入口。中に受付がある。

【旧修道院の食堂に入る
鑑賞は20人ほどのグループで15分間。
自動扉を3度通ってかつての修道院の食堂に入る。
正面の壁に描かれたテンペラ画が「最後の晩餐」だ。

【最後の晩餐
20年前に来た時は左半分が修復中で、よく見ることが出来なかった。
従って完全な状態で鑑賞できるのは今回が初めてとなる。

名画に逢えて胸にジーンと来る瞬間であった。

【サンタ・マリア・デッレ・グラッツェ教会のクーポラ】
教会は15世紀半ばにドミニコ派の修道院をを改装したもの。
ルネッサンス様式の建物でルネッサンス期の傑作と云われているらしい。

教会の前の通り
 
【マジェンタ通りの交差点にあった売店
 当然ながらイタリアの雑誌ばかりなので記念に写真を撮ってみました。

【マジェンタ通りの交差点
 教会から来た道を戻ってスフォルツェスコ城に向かう。

【モンティ通り
 モンティ通りの建物(おそらくアパート)。

【とあるアパート思われる建物の入口
 しゃれた感じなので写真を撮りました。

【スフォルツェスコ城
 カドルナ広場を通ってスフォルツェスコ城に向かったが、残念ながら時間切れでここで引き返す。
 昼食は1時から地下鉄のレプッブリカ駅の近くだったので、カドルナ・トリエンナーレ駅から地下鉄に乗ろうとしたが、
切符の買い方がよく分からないのと、路線が二つあるので迷ったりしたため意外と時間がかかってしまった。
 何とか地下鉄に乗りドゥオモで乗り換えて目的のレプッブリカ駅に着いたまでは良かったが、
そこから昼食の場所までがまた分からない。地図を見ながら目的地に着いたのは1時半に近かった。
 初日からハプニングの連続でいささか疲れたのだった。


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