3月11日(日)午後
ローマ市内観光


          
 サン・ジミニャーノからバスで4時間近くかかって午後2時過ぎにローマに到着する。昼食のあとローマ市内の観光に回る。最初はサン・ピエトロ寺院。キリスト教、それもカソリックの総本山です。そのあとは定番のトレビの泉とスペイン広場。あまり興味はないが、ローマに来た証として行かない訳にはいかない。と云うことでまずはサン・ピエトロ寺院へ。 
   
サン・ピエトロ寺院前の広場】
左のオベリスクは、第3代ローマ皇帝カリギュラがエジプトから運ばせて
競技場を飾っていたものを16世紀末にこの場所に移設したらしい。
このほかフォロ・ロマーノを始めとする古代ローマの遺跡の多くが
この寺院の建設材料として使われたようだ。将にキリスト教の勝利のたまものである。

【サン・ピエトロ広場の回廊】
サン・ピエトロ寺院の広場のまわりには284本のドーリア式柱に囲まれた回廊があり
その屋根の上には高さが3mを越す140体の聖人像が並んでいる。
このサン・ピエトロ広場と回廊はジャン・ロレンツォ・ベルリーニの設計になる。

【広場の噴水】
 広場にはオベリスクを中心にして左右に噴水があります。

【サン・ピエトロ広場】
 サン・ピエトロ広場を見る。収容人員は30万人とも40万人とも云われる。

【大聖堂のファサード】
 ファサードの上には復活したキリストの像がある。(中央の十字架を抱えた像)
また右下にあるのは聖パウロ像。ローマ市民として斬首刑を受けたので右手に剣を持っている。
写真には写っていないが、パウロと反対側にはこの大聖堂の名前のもととなった聖ペテロ像がある。
ペテロはキリストが磔刑になる日、鶏が鳴く前にキリストとの関係を三度まで否認したことはよく知られている。
また他の弟子たちも四散している。そのような弱い弟子たちが、
キリストの死後なぜあれほど強くなれたのか、そこのところがよく分からない。

【アトリウムの天井】
 セキュリティチェックを澄ませてアトリウムに進む。アトリウムの天井にはバチカンの紋章がある。

【大聖堂の身廊】
 大聖堂に入ると正面に祭壇と天蓋が見える。

【ピエタ】
あまりにも有名なミケランジェロのピエタ

【ピエタ】
ミケランジェロは生涯4体のピエタを彫っているが、
このピエタはミケランジェロが25歳の時の作で4体のなかで最も早いものです。
イタリアに来る目的の一つはこのピエタに逢うことで、それが実現できて感無量でした。

【入口を振り返る】
 大聖堂の中から入口正面を振り返った写真

【大聖堂の柱】
 装飾が施された大聖堂の柱

【クーポラ】
このクーポラの建設にはユリウス2世、シクストゥス5世、ブラマンテ、
ミケランジェロ、その他多くの人が関わっている。
床から十字架の先端までは136.57m、クーポラ内部の直径は42.56mだと云う。

【祭壇と天蓋】
 クーポラの下にある鍍金ブロンズ製の天蓋は十字架の先端までの高さが29mある。ベルニーニの作で1633年に完成。
 奥に見えるのは栄光の司教座。

【キリストの変容(ラファエロ)】
 この絵はバチカン絵画館にもあるらしいが、どちらがオリジナルなのだろうか。

【大聖堂でのミサ】
当日は日曜日で大聖堂の中ではミサが行われていた。
ミサに出席している人を見ても如何に聖堂が大きいかが分かる。

【アレクサンデル7世の墓】
 ベルニーニが80歳近い時の作

【クーポラからの光】
 クーポラから差し込む聖なる光

【サン・ピエトロ寺院を去る】
すごい、すごいの連続で圧倒された気持ちで大聖堂から出てきた。
しかし、芸術としては無類の価値を有するかも知れない大聖堂の内部は、
何だか権威主義の大仰な、自分とは無縁の世界のような気がした。
昨日見たサン・マルコ修道院の素朴さが懐かしい。

ヴィットリオ・エマヌエーレ2世の記念堂
サン・ピエトロ寺院を辞してバスに乗りトレビの泉に向かう。
車窓から五賢帝の一人であるハドリアヌス帝が皇帝用の霊廟として建設したサンタジェロ城や、
1870年にイタリア統一を成し遂げた
ヴィットリオ・エマヌエーレ2世の偉業を讃えた
記念堂などを見ながらローマ市内を行く。

トレビの泉
あまりにも有名で、観光客で溢れかえるトレビの泉。
正面に飾られている像は水の神さんや商売の神さんだと云う。
キリスト教徒の国でも古代ローマの多神教の精神はまだ残っているのだろうか。

スペイン広場
近くに在法王庁スペインがあるためスペイン広場と云われるそうだ。
日曜日の午後と云うこともありとにかくすごい人出だった。

トリニタ・ディ・モンティ教会
 広場の階段を登って行くとトリニタ・ディ・モンティ教会がある。

スペイン広場を見下ろす
 何をするでもない人たちが屯している。

ローマ市内を眺める
 スペイン広場上部から夕日が沈んで行くローマ市内を眺める。

コンドッティ通り
 広場の前のコンドッティ通りには有名ブランド店が並んでいる。束の間のウィンドゥショッピング。

スペイン広場のパトカー
 やはり日本のパトカーとは少し違う?

カルロ・マーニョ ホテル
 ローマのホテルは都心から少し離れたノメンターナ駅の近くにあった。
これまでのホテルは3軒ともシャワーだけだったが、このホテルにはバスタブがあり
ようやく風呂に入ることが出来てほっとする。
テレビでイタリア語版のロード・オブ・ザ・リングを見てから、
最終日となった明日の予定を確認して床についた。


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