3月11日(日)午前
サン・ジミニャーノ


        
 今日はサン・ジミニャーノの町を見学したあとローマまで行き、サン・ピエトロ寺院の他ローマ市内を観光する。
 サン・ジミニャーノはフィレンツェの南西50kmほどの丘陵地帯にある街で、13〜14世紀にこの地方の商業や貿易の中心地として栄えたところだ。現在林立する14の塔は当時の繁栄を象徴している。何せ最盛期にはその数は70を超えたと云われるくらいだ。
 しかし時の流れとともにその繁栄も過去のものとなる。老朽化した塔は危険なため取り壊されていったが、経済的な理由で取り壊すことも出来ず、在るがままにされて残った塔が現代になってこの街の観光の目玉となったのだから、何が幸いするのか分からないのは洋の東西を問わない。
     
【ホテルから見た高速道路料金所】
 フィレンツェ郊外のホテルを朝8時に出発する。空は曇っており、あまり天気はよくない。

【ワインの試飲】
 サン・ジミニャーノに行く途中でワインの試飲をする。トスカーナ地方はキャンティやヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノなどのDOCG級ワインの名産地だ。

【試飲状況】
 まず地元の白ワイン、それから数種類の赤ワインの試飲をする。そのあと皆さんおみやげにワインなどを購入。我が家も白ワインとオリーブオイルを購入する。

【購入したワイン】
 試飲会で買った白ワイン(右:ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ)と昨日フィレンツェで買った赤ワイン(キャンティ・クラシコ)。この土地の白ワインはミケランジェロも好んで飲んでいたことで有名。

【サン・ジミニャーノの駐車場】
 試飲会のあとはバスに乗ってサン・ジミニャーノへ向かう。写真は街の下にある駐車場。

【サン・ジミニャーノの城壁】
 駐車場から少し歩いて小高い丘に登って行くとサン・ジミニャーノの城壁の前に出る。街は13世紀初頭に築かれた城壁で囲まれている。

【サン・ジョバンニ門】
 南側のサン・ジョバンニ門から街の中に入る。この街にはこの門を含めて9つの門があると云うことだ。

【サン・ジョバンニ通り】
 門を潜ってサン・ジョバンニ通りを緩く登って行く。日曜日の朝にもかかわらず通りの両側には土産物屋などの店が開いている。

【サン・ジョバンニ通りから見る街】
 サン・ジョバンニ通りの正面にはこの街のシンボルである塔が何本か見える。
塔の中は煙突のように空洞で、展望台となっているものには内部に鉄製の階段がつけられている。

【サン・ジョバンニ通りを登る】
 中世の街の中を行くようです。街の建物や道はよく手入れがされています。

【ベッチ家のアーチ】
 サン・ジョバンニ通りを登り詰めるとベッチ家のアーチと呼ばれる門が現れます。12世紀当時はこのあたりが城壁だったようです。

【チステルナ広場】
 ベッチ家のアーチを潜るとチステルナ広場に出る。井戸が広場の中央にあるためこの名前がついた。
ここと、隣にあるドゥオモ広場がこの街の発祥の地であり、中心地でもある。
まわりの建物は13世紀から14世紀にかけて建てられたもので、現在ではホテルに使われているものもある。

ドゥオモ広場へ行く
 チステルナ広場から少し行くとドゥオモ広場に出る。正面に様々な塔が見える。

ドゥオモ広場の壁画
 ドゥオモの向かい側にあるポデスタ宮殿に描かれていた壁画。聖母子像のようです。

ドゥオモ広場
 ドゥオモ広場で記念撮影。
後ろ右がドゥオモ、左がポポロ宮殿でこの街の宗教と政治の中心となる建物。
ポポロ宮殿の塔はTorre Grossaと呼ばれてこの街では一番高く54mある。
この塔を含めて7本の塔がこの広場周辺に集まっている。

ポポロ宮殿のアーチ
 
ポポロ宮殿の壁画
 ポポロ宮殿の壁に描かれている宗教画。下に説明板のようなものがあるが、残念ながら読むことができない。

【展望台付近から街を見る】
 帰途、展望台と書かれた案内板を見て、サン・ジョバンニ通りから外れて街の外から見た景色。

土産店
 サン・ジョバンニ通りの土産店。刀剣を売っており、日本刀も置いてあった。

絵皿
 陶器などを売っている店先に飾ってあった絵皿。

トスカーナの風景
 サン・ジョバンニ門前の記念公園から眺めたトスカーナの風景。
心配していた天気も何とか持ちそうだ。

トスカーナの田園風景
 再びバスに乗って最終目的地のローマへ向かう。
写真はバスから眺めたトスカーナ地方の田園の景色。
左の写真にはブドウ畑やオリーブ園が見える。

 

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