3月10日(土)午前
                フィレンツェ(1)
         
 今日は1日フィレンツェの市内観光です。午前中はドゥオーモやベッキオ橋、ウフィッツィ美術館などを見て回ります。昼からは自由行動で市内のサン・マルコ美術館やパラティーナ美術館を回る予定。天気も良さそうなので出来ればミケランジェロ広場へもと欲を出すがどこまで行けることやら。
   
【フィレンツェのホテル】
 泊まったホテルはフィレンツェ郊外のIncisaと云うところにあった。高速道路の出口のすぐそばで交通の便は良さそうだった。

【ホテルの部屋からの眺め】
 ホテルの部屋から眺めたトスカーナの朝景色。今日も素晴らしい天気だ。
【古城】
 出発前にホテルのまわりを散歩する。近くの丘の上にはこの地方の領主が住んでいたお城が建っていた。

【トスカーナ地方の景色】
 今日はウフィッツィ美術館の予約が12時と云うことで、これまでより少し遅く、9時にホテルを出発する。バスの車窓からトスカーナ地方ののどかな田園風景を眺める。

フィレンツェの街を歩く】
 30分ほどでフィレンツェに到着。ゼッカの塔付近でバスを降りてアルノ河沿いに歩き、サンタ・クローツェ広場に向かう。

サンタ・クローツェ広場】
 サンタ・クローツェ広場のまわりには皮職人の工房が多く、革製品の店が集まっているらしい。と云うわけで、フィレンツェ最初の訪問地は革製品の免税店であった。家内は早速上着を購入していた。

【サンタ・クローツェ教会】
広場の東側にはサンタ・クローツェ教会が建っている。
この教会はミケランジェロやガリレオ・ガリレイ、ロッシーニなどの有名人が埋葬されていることで有名だが、
目的がショッピングだったので残念ながら見学する時間的余裕はなかった。

【教会の入口の上の彫刻】
 教会の入口の上に飾られている彫刻

【広場の前の建物】
 広場の前にあった建物

【サンタ・マリア・デル・フィオーレ教会(ドゥオモ)
 革製品の買い物のあとは歩いてサンタ・マリア・デル・フィオーレ教会へ行く。ここは花の聖母教会という名を持つフィレンツェのシンボルです。
 1296年に着工され現在の姿になるまで600年かかっている。

【入口の上の絵画】
 入口の扉の上に描かれている絵です。
大聖堂へ入る
 一通りドゥオモの外観を鑑賞してから大聖堂に入る。

【大聖堂の中】
 身廊を歩いてクーポラの下に向かう。

【ステンドグラス】
【クーポラと祭壇】
 クーポラが見えてきました。

【最後の審判】
クーポラの内部に描かれた「最後の審判」。ヴァザーリらによるフレスコ画です。

【祭壇上の十字架像】

【24時間時計】

【騎馬像】
 「ニコロ・ダ・トレンティーノ騎馬像(左)」と「ジョン・ホークウッド騎馬像(右)」。どちらもフィレンツェに貢献した傭兵隊長とのことです。

【ダンテ】
 ドメニコ・ディ・ミケリーノ作の「『神曲』の詩人ダンテ」

【ジョットの鐘楼】
高さ84.7mのゴシック様式の鐘楼。1359年に完成した。
外装には白、緑、紅の三色の大理石を使っている。

サン・ジョバンニ洗礼堂
 11世紀に建てられた八角形の礼拝堂。天国の門最後の審判」などで有名だが、この日は工事中で拝観は出来なかった。

シニョリーア広場とヴェッキオ宮殿
 ドゥオモから賑やかなカルツァイウォーリ通りを歩いてシニョリーア広場へ行く。ヴェッキオ宮殿の前に広がるこの広場も多くの人で賑わっているが、15世紀の末にはここでサヴォナローラが二人の同士とともに処刑されている。
 なおヴェッキオ宮殿の前にはダヴィデ像などのレプリカが並んでいるが、この広場の景観にはそぐわない不自然な感じがした。

カルツァイウォーリ通りのジェラート屋さん
 
ヴェッキオ橋上の風景
 シニョリーア広場からウフィッツィ美術館へ向かう途中でヴェッキオ橋に寄る。
橋の上は貴金属品の店が軒を並べていたが、とても手を出せる値段ではない。
かつては肉屋や青果店が並んでいたらしいが、16世紀にヴァザーリの回廊を通す際に
それらが一掃され、貴金属店が並ぶようになったと云う。

貴金属店のウィンドゥ
 見ておくだけにしよう。

ヴェッキオ橋からの眺め
 ヴェッキオ橋からアルノ川の上流方面を眺める。左の建物がウフィッツィ美術館、遠くの橋はアッレ・グラッツェ橋、右手の丘はミケランジェロ広場。

ヴァザーリの回廊
 アルノ川に沿ってアーチに支えられて続く建物はヴァザーリの回廊。ヴェッキオ宮殿とピッティ宮殿とを繋いでいる。

ヴェッキオ橋
 ウフィッツィ美術館へ行く途中で見たヴェッキオ橋。橋の上の建物はヴァザーリの回廊。

ヴェッキオ宮殿とウフィッツィ美術館
 美術館の前はすごい行列でした。予定より20分ほど遅れていよいよウフィッツィ美術館へ入ります。入口でセキュリティチェックを受けましたが、ここに限らず殆どの美術館で行われていました。

ウフィッツィ美術館から見たヴァザーリの回廊
 ウフィッツィ美術館内は撮影禁止となっていますが、外の景色なら良いだろうと勝手に考えて撮りました。
 以下では特に気に入った作品などを載せておきます。(ガイドブックから)

美術館内の廊下
 
廊下の天井画
 廊下の天井はグロテスク模様で飾られている。ヴァチカンのラファエロの回廊と同じような模様です。

オニサンティの聖母(ジョット)
 美術館の第2室にある作品。キリストや聖母は平面的に描くこととされてきたが、ジョットはそれを打破して立体的な母子像を描いた。

【聖母子と二天使(フィリッポ・リッピ)】
 人物の表情はボッティチェッリへの、また背景はレオナルド・ダ・ヴィンチへの影響があるような気もします。(第8室)


マニフィカトの聖母(ボッティチェッリ
 別名「聖母子と5人の天使」。絵の中の書物に聖母マリアを称え誉める歌マリア頌歌”、通称“マニフィカト”が記されることから作品の題名となっているようです。

【ザクロの聖母(ボッティチェッリ)
 幼いキリストが持っているザクロはこれからの受難と死を象徴しているとのことです。このモチーフはボッティチェッリの師匠であるフィリッポ・リッピの作品にも使われています。

ヴィーナスの誕生(ボッティチェッリ)
 上の“ザクロの聖母”もそうですが、このヴィーナスの虚ろな眼差しは
ボッティチェッリ独自のものです。

春(ボッティチェッリ)
上の“ヴィーナスの誕生”とともにウフィッツィ美術館を代表する絵画。
しかし採光の加減かもしれないが、実物はもう少しくすんだような色だった。

キリストの洗礼(ベロッキオ)
これはレオナルド・ダ・ヴィンチが弟子入りしていたベロッキオの作ですが、
作品そのものよりも、左端の天使をレオナルドが描いていることでよく知られています。
このあとレオナルドは独立して、最初の作品である「受胎告知」を描くことになります。(第15室)

【受胎告知(レオナルド・ダ・ヴィンチ
レオナルド・ダ・ヴィンチの処女作としてよく知られた名画。
この作品は3月に東京で展示される予定と聞いていたので、
半ば諦めていたが何とか間に合ったようだった。(第15室)

トンド・ドーニ(聖家族:ミケランジェロ)
 ミケランジェロの作品は彫刻にしろ絵画にしろ、筋肉隆々としたものが多いのであまり好きではない。しかし彫刻ではサン・ピエトロのピエタ、そして絵画ではこの聖家族だけは例外です。
 なおトンドとは円形画のことを云うようです。(第25室)

鶸の聖母(ラファエロ)
 この絵も目的の一つでしたが、残念ながら修復中とのことで、美術館には少しお粗末なコピーが展示されているのみでした。
 なお、鶸もザクロと同じようにキリストの受難を現しているとのことです。(第26室)


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