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午前中のウフィッツィ美術館の鑑賞が午後にずれ込んだため昼食の時間が遅くなり、自由行動を開始したのは午後の2時を過ぎていた。ウフィッツィ美術館を1時間程度で回ろうという予定そのものが少し無謀だったようだ。おかげで後の方は何を見たのかよく覚えていない。ガイドブックなどを買う時間もなかったのは残念だった。
昼食後は、長男はピサの斜塔のオプショナルツアーに参加。我々二人はフィレンツェ市内の美術館巡りをする。しかし予定より1時間ほど遅いスタートとなったのでミケランジェロ広場は無理かも知れなかった。 |
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【サンタ・マリア・デル・フィオーレ教会】
昼食をとったのがドゥオモの近くだったので、自由行動は再び訪れた
サンタ・マリア・デル・フィオーレ教会からスタートした。
朝は日影だった教会は、今は早春の日の光を存分に浴びて大理石が明るく輝いていた。
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【サンタ・マリア・デル・フィオーレ教会】
華やかだが、ミラノやヴェネツァの大聖堂とは違った落ち着いた美しさがある。
白、緑、紅の三色の大理石が醸し出す効果もあるのだろう。
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【クーポラ】
フィレンツェのシンボルであるクーポラは内径43m、高さは91mある。
時間があればあの上まで行きたいところだったが・・・。
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【サン・マルコ修道院】
大聖堂からカヴール通りをのんびりと北へ10分ほど歩いて行くとサン・マルコ修道院に着く。
清楚な造りの修道院の前はバス乗り場やカフェなどのある広場になっている。
今回のイタリア旅行の出発を水曜日とし、フィレンツェ訪問が土曜日となるようにしたのは、
実はこの修道院を訪れるためである。というのは、この修道院の半分を占める美術館は
土日以外は午後2時前に閉まってしまうので、午前中にツアーでウフィッツィ美術館
などを回ると、ここは時間的に間に合わなくなってしまうからだった。
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【聖アントニーノの中庭】
入館券を買い、セキュリティチェックもなく入ったところは聖アントニーノの中庭と云われるところだった。庭のまわりはイオニア式柱頭を持つ柱で支えられた回廊が巡っており、その壁には15世紀中頃の修道院院長である聖アントニーノの物語のフレスコ画が描かれている。回廊の上の小さな窓は二階に並ぶ修道士の僧房の窓。
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【磔刑のキリストを礼拝する聖ドメニコ】
(ガイドブック)
聖アントニーノの中庭の玄関の向かい側の壁に描かれたフレスコ画で、ベアト・アンジェリコの作。
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【聖ドメニコの奇跡の夕食】(ガイドブック)
一階の大食堂に描かれているフレスコ画。ジョバンニ・アントニオ・ソリアーニの作。
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【最後の晩餐】(ガイドブック)
一階の小食堂の壁に描かれたフレスコ画。ドメニコ・ギルランダイオ作。小食堂にはブックショップがある。
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【受胎告知(ベアト・アンジェリコ)】
不確かだが、小食堂から出てその近くの階段を登ると正面にこの絵があった。
サン・マルコ美術館へ来た目的は勿論このフレスコ画だ。数ある受胎告知の中でも
素朴で清潔感に溢れていてかつ温もりのある名画だ。よく見ると天使ガブリエルの羽が
きらきらと光っている。とても500年以上も前に描かれたとは思えない。
この美術館は先ほどのウフィッツィ美術館とは違って人は少なく、
この名画も誰に邪魔されることもなくゆっくりと鑑賞することが出来た。
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【僧房のフレスコ画】
二階には43室の僧房があり、それぞれの部屋に
ベアト・アンジェリコにより写真のようなフレスコ画が描かれている。
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【二階の僧房】(ガイドブック)
二階に並ぶ僧房。左の壁の絵はベアト・アンジェリコの「影の聖母」。この絵と「受胎告知」、そして一階の「磔刑のキリストを礼拝する聖ドメニコ」が僧房の外の廊下に描いたアンジェリコのフレスコ画三部作。
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【シニョリーア広場でのサヴォナローラの殉教】
(ガイドブック)
二階の僧房のうち、第12から14室はサヴォナローラの礼拝室と僧房になっている。この絵はその部屋の壁に掛けられているもの。作者は不詳だが、1498年頃のものとされている。
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【アカデミア美術館】
サン・マルコ美術館をあとにしてリカゾリ通りを歩きスーパーに寄ったりしながら南に向かって行くと左手にアカデミア美術館があった。幸い入口には行列がない。次はパラティーナ美術館を予定していたが、チャンスとばかりにこの美術館に飛び込んだ。
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【聖母子と幼い洗礼者聖ヨハネと二天使】
(ガイドブック)
セキュリティチェックを済ませて入った部屋はコロッソの大広間。ここには15世紀に活動した画家たちのテンペラ画などが展示されている。写真はサンドロ・ボッティチェッリの若い頃の作品で、師匠であるフィリッポ・リッピの影響が認められるそうだ。
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【海の聖母】(ガイドブック)
同じくコロッソの大広間の絵。虚ろな眼差しはボッティチェッリの絵によく似ているが、ボッティチェッリ作かフィリッピーノ・リッピ(フィリッポ・リッピの息子)作かで意見が分かれているらしい。
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【囚人たち:アトラス】(ガイドブック)
次の部屋は細長い囚人のギャラリー。ここにはミケランジェロ作の四体の囚人像が展示されている。写真はアトラスと呼ばれるもの。
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【パレストリーナのピエタ】(ガイドブック)
ミケランジェロが生涯に彫ったと云われる四体のピエタのうちの三番目の作品でミケランジェロが80歳の時のもの。ただし、ミケランジェロ作を否定する研究者もいるらしい。
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【ダヴィデ】(ガイドブック)
囚人のギャラリーを進んで行くと正面にこの像がある。この美術館はこのダヴィデ像のために造られたと云う。像の後ろに椅子があったので休憩を兼ねてしばらく座り込む。しかし後ろ姿しか見ることが出来ないのが残念だった。
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【ハローキティ??】
今日は天気はよいが少し寒かったので、家内はアカデミア美術館からパラティーナ美術館へ行くカヴール通りの途中で防寒着を調達する。
写真は店の壁に掛けてあったバッグ。
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【新市場のロッジア】
シニョリーア広場の近くにあるロッジア。革製品を売る店が多い。
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【再びヴェッキオ橋へ】
新市場のロッジアからポール・サンタマリア通りを南下して再びヴェッキオ橋に至る。相変わらずの人通りだ。
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【ヴァザーリの回廊】
橋を渡り、ヴァザーリの回廊を見上げながらパラティーナ美術館に向かう。
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【ピッティ宮殿】
ヴェッキオ橋からクイッチャルディーニ通りを歩いて行くと左手に石積の重厚な建物が現れる。これがピッティ宮殿で、パラティーナ美術館はこの中にある。
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【ピッティ広場】
ピッティ宮殿前の広場。ピッティ宮殿は向かって右半分が改装工事中だった。
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【ボーポリ庭園】
入口ではやはりセキュリティチェックがあった。また撮影も禁止である。館内を見て回っているうちに彫刻の廊下あたりからボーポリ庭園が見えたので館外なら良かろうと写真を撮る。ボーポリ庭園はメディチ家の住まいだったピッティ宮殿内のイタリア式庭園。
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【プロメテウスの間】(ガイドブック)
15世紀のフィレンツェの絵画が集められている。
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【聖母子と聖アンナの生涯の物語】
(ガイドブック)
プロメテウスの間に飾られているフィリッポ・リッピの作品。フィリッポ唯一のトンドだそうです。幼子キリストがつまんでいるのは、受難と死の象徴であるザクロの実。
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【サトゥルヌスの間】(ガイドブック)
サトゥルヌスとは農業神のことでフォロ・ロマーノにも神殿跡があるが、この部屋が何故そう呼ばれるのかは分からない。しかしこの部屋はラファエロの絵がたくさんあることでは有名だ。
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【聖母子】(ガイドブック)
ナポレオン時代に追放されていたロレーヌ家の大公フェルディナンドが大切にしていたことで、大公の聖母と呼ばれていることは有名。
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【聖母子と子どもの洗礼者ヨハネ】
(ガイドブック)
ラファエロ唯一のトンドで最も名高い宗教画。この美術館に来た目的はこの絵だったので巡り会うことが出来て感激し、しばし見入っていた。
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【美術館からのフィレンツェの眺め】
おそらく、デル・モーロの大階段の部屋から撮ったものと思われる。
ジョットの鐘楼やドゥオモ、ヴェッキオ宮殿などが見える。
パラテーナ美術館は時間がないため殆ど駆け足で回った感がある。
それとあまりにも多くの作品がぎっしりと詰まっていたので焦点が絞れず、
多くの名画も見逃した気がする。短時間の旅行なので仕方のないことだが。
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【バールで一休み】
パラティーナ美術館を出たのは午後の5時半頃だった。殆ど休憩もなしでここまで来たのでかなり疲れが出てきた。日没も近いのでミケランジェロ広場に行くのは諦めてヴェッキオ橋の近くのバールで一休みする。
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【レプッブリカ広場】
少し休んで元気が出てきたので7時半の集合時間まで市内を歩いて回ることにした。ここはレプッブリカ広場で。回転木馬やいろいろな店が出ていた。
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【サン・ロレンツォ教会】
通りの店を見たり、キャンティワインを買ったりしながらローマ通りを北に向かい、
サン・ジョヴァンニ洗礼堂を過ぎて進んで行くと革製品などを売っている出店が沢山並んでいた。
それに導かれて進んで行くと前面に教会が見えてきた。その特徴あるファサードを見て、
これがミケランジェロが遂にそのファサードを飾り得なかったサン・ロレンツォ教会だと気付いた。
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【夕暮れの出店】
教会のまわりには革製品や土産物を売る店が並んでいた。
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【ウフィッツィ美術館】
夜も8時半を過ぎると街も静かになってくる。夕食を頂いたあとバスまで向かう途中でウフィッツィ美術館の前を通る。
この旅行も後半に入り明日はいよいよローマだ。 |
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